変わらない子どもたちの歓声と輝き

 園庭にあるアラカシの木に今年もドングリの実がなっています。外遊びの子どもたちは、一つ一つその実を拾って、宝物のように大事に持っています。ある子どもは、「これ、なくすから持っててね」と言って私にドングリを手渡すと、お友だちと砂遊びを始めました。ドングリはツルツルで、握りしめたその手のぬくもりで温かくなっていました。
 先日、他県の幼稚園に視察研修へ行くご縁がありました。自然豊かな環境にあり、日常の中で森の中へ散歩にでかけたり、自然探検が出来る場所で、園バスを使って自然散策に出かける当園にしてみると、その環境はうらやましく感じるほどでした。裏山にはたくさんのドングリが落ちていますが、常日頃からそれを目にしているからか、誰も拾うことはしていません。土に埋もれたどんぐりがたくさん落ちていました。同じものでも環境によってこうも違うものかと考えながら帰途に着いたのでした。
 先ほどお友だちと砂遊びをしていた子どもが、私に手渡したドングリを回収にきて、大切そうに持って帰ります。
 それぞれの園で、環境の差こそあれ、ただ変わらないのは園庭で遊んでいる子どもたち。明るくはじけるようなその響き渡る歓声は、全く同じものでした。
【理事長 結城 由里子】(令和4年12月)

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